No.079 2002/07/22(月)

 カミキリの産卵痕その後


 7月4日にみつけたシロスジカミキリの産卵痕のあるアカガシの幹をみにいったら、また事件が起きていた。

 産卵のために傷つけられた樹皮にカナブンが来ていたのだ。傷から出る樹液をなめに来たのだろう。

 たいして樹液が出ているようにはみえないのだが、10匹以上も集まっている場所もある。

 カナブンたちは活発に動き回って、ポジションを巡るケンカが絶えない。鼻先で樹皮の傷をほじくる仕草とあいまって、まるでブタの群のようだ。

 1匹だけアオカナブンが混じっていた。エメラルド色の光沢が美しい。こちらはカナブンとちがって、ひとり静かに樹液をなめている。

 産卵痕に少し樹液がにじんでいるのがみえる。よくみると、小さなハエもいる。

 近くのスダジイの幹の産卵痕にはコクワガタが来ていた。

 シロスジカミキリの産卵痕は昆虫たちの“樹液バー”となっている。この次は何がみつかるだろう。

(K)


 ニュース一覧へもどる