No.1758 2019/12/21(土)

 カシラダカ




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 よく行く君津市の田んぼで鳥を見ていると、相変わらずタヒバリやハクセキレイなどが餌を食べていた。
 その横に立っているカキノキに、カシラダカの群れが止まっていた(写真1)。カシラダカはタカの仲間ではなく、千葉県の鳥であるホオジロと近縁な冬鳥である。外見はホオジロによく似ているが、頭に短い冠羽がある点で識別できる。このワックスを付けて立てているように見える特徴的な髪形が、和名の由来でもある。

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写真1.カキノキに止まるカシラダカの群れ
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 ホオジロの仲間は、外側尾羽が白いことが特徴の一つである(クロジは外側尾羽が白くないが)。カシラダカも、飛び立った時に広げた尾羽を見ると、両外側の2枚ずつが白く目立つ(写真2)。

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写真2.飛翔時によく見える白い外側尾羽がホオジロ属の特徴
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 カシラダカは、かつては全国的に数多く見られるごく一般的な冬鳥であったが、近年、国際自然保護連合のレッドリストで「絶滅危惧II類」に指定されるまでに減少している。

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(平田和彦)

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カシラダカ Emberiza rustica(ホオジロ科)

クロジ Emberiza variabilis(ホオジロ科)

タヒバリ Anthus spinoletta(セキレイ科)

ハクセキレイ Motacilla alba(セキレイ科)

カキノキ Diospyros kaki(カキノキ科)

 


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