42 渋谷家表門
所在地 | 多古町 |
竣工年 | M43頃 |
所有者 | 個人 |
設計者 | 不明 |
施工者 | 不明 |
構造 | 煉瓦 |
外壁 | 煉瓦 |
屋根形状・葺材 | 寄棟造,瓦葺 |
建築規模 | 99.0m2 |
本格的和風の邸宅が建つ敷地への門であるが,むき出しの煉瓦造である点が注目される。煉瓦は明治以降わが国に伝えられ,建築材として普及していったが,煉瓦を用いることは洋風を意味したことは言うまでもない。しかし,ここではそれが和風住宅と大胆に組み合わされている。和瓦が葺かれた壁体に,半楕円状のアーチと円弧アーチをとって門が構成されている。赤煉瓦の壁体はイギリス積みで構築されており,バットレス及び軒を厚くすることによって補強されている。住宅の門としてはかなり大きな規模である。[江口]