さんきょうせいひょうれいぞうきゅうせいひょうこうじょう

15 三共製氷冷蔵旧製氷工場


鴨川市

産業関係・醸造業・工場

1933(昭和8)年

1933(昭和8)年建造の倉庫は1996(平成8)年に取り壊されて現存しない。現在の工場は戦後のものである。

操業当時,この千葉県外房地区一帯でも唯一の製氷工場であったため,氷の引き合いも多く納品先も広範囲にわたっていた。

特に鰯漁が活況を呈していた昭和30〜40年代は遠く白子町,銚子市まで氷を配送していたという。

10年ほど前からその白子町,銚子市方面への配送は無くなり,現在は鴨川市から勝浦市,大原町一帯にかけて氷を供給している。

氷は同じ物でも用途によって漁業用の水産氷と飲食店用の陸氷にわけて呼び名が違う。

外房一帯の漁獲高の減少と漁業構造の変化に伴い,陸氷の割合が高くなっているという。

(齋藤 望)

地形図 「鴨川」(略)

写真15-1 工場全景(1997年)

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