歯舌
歯舌(しぜつ)は、貝類、イカ・タコなど、軟体動物というグループに特有な摂餌器官です。歯舌は、しなやかなリボン状の膜の上に「歯」が規則正しく並んだ姿をしていて、これを前後に動かすことにより餌を削り取ります。歯舌はのどの奥で次々に新生されて、使い古された先端の部分の歯舌はどんどん切り捨てられていきます。
歯舌で食べる
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口の中には、歯の生えたリボンのような形の歯舌があります。 |
軟骨と一緒に前後に歯舌を動かして、餌を削り取ります。 |
削り取った餌を食べながら、場所を変えていきます。 |
歯舌の形は非常にバリエーションに富んでおり、種類によってその形状が異なります。歯舌を観察することにより、その貝の食生活を推定したり、よく似た貝を見分けたり、さらには色々な種類の貝の間の関係を推定することが出来ます。
歯舌の電子顕微鏡写真
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クボガイ |
ハナマルユキダカラガイ |
ホタルガイ |
岩の表面の藻類を食べる |
海藻類やカイメン類を食べる |
砂の中の貝類を食べる |
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サザエ |
ツメタガイ |
テラマチオキナエビスガイ |
海藻を食べる |
貝類に穴をあけて食べる |
カイメン類を食べる |
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ヒザラガイ |
イボニシ |
キヌカツギイモガイ |
岩の表面の藻類などを食べる |
フジツボや貝類を食べる |
ゴカイ類を食べる |
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