《菊文釜》(きくもんがま)

制作年不詳 18.0×28.0cm 

秀真は、1916年(大正5)大阪の釜師佐々木宗彦に師事し、釜・鉄瓶の技法を学んだ。釜作りは、比較的遅くなってから始められている。この作品の形は、広口の肩衝釜であり、鐶付は鬼面である。胴は、筋目が周り、2種類の菊の文様が陽鋳されている。地肌の風合いと伝統的な文様とが、古雅な雰囲気を作りだしている。