房総の地衣類

痂状地衣:カシゴケ属(裸子器)/ Cresponea

カシゴケ属の3種は,いずれも半日陰を好み,カシなどの常緑広葉樹の樹幹につくことも多い.地衣体は淡褐色のことが多く目立たず,子器はレキデア型で,緑がかった粉霜があるのが特徴.粉霜の分布の仕方,子器縁部の厚さなどで3種は区別できる.
 
 
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Cresponea japonica ヒメカシゴケ(●) 粉霜が子器盤だけでなく,子器縁部の内側まで広がる.
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Cresponea proximata カシゴケ(●) 子器盤の粉霜は,縁部で顕著で,その部分だけ残りやすい.
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Cresponea macrocarpoides ニセカシゴケ(●) 子器盤には,粉霜が一様に分布する.