「日本の地衣類(ウェブ図鑑)」のサブコンテンツ
木曽駒ケ岳の地衣類
木曽駒ケ岳:木曽山脈(中央アルプス)の主峰

JR飯田線の駒ヶ根駅(長野県駒ケ根市)からバスで菅野平バスセンター,更にしらび平(標高1662m)へ,ここからは駒ヶ岳ロープウェイで標高2612mの千畳敷まで一気に登ります.この氷河地形で有名な千畳敷カールで,既に“高山帯”に足を踏み入れたわけですが,更に1時間ほど登ると稜線に出ます.ここからは高山の地衣類を楽しむことができます.近くには標高2931mの宝剣岳,その北方には2956mの主峰,駒ヶ岳があります.

富士山のお庭・奥庭と同様に高山の地衣類を手軽に楽しめる場所ですが,活火山の富士山とは違ってより植生は安定しているので,より多くの地衣類を発見できます.

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宝剣岳
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宝剣岳から千畳敷カールを望む
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木曽駒ケ岳の位置(赤の矢印が指す赤丸付近)

[この地図は,国土地理院の電子地形図(タイル)に

県界・県名等を追記して掲載]

木曽駒ケ岳の周辺(橙色の線の内側の登山道沿いが対象)

[この地図は,国土地理院の電子地形図(タイル)に

線を追記して掲載]

木曽駒ヶ岳周辺の地衣類調査と本コンテンツ

当館の原田浩は,長野県レッドデータブックの改訂事業のため,2013年9月に木曽駒ケ岳周辺の地衣類調査を行いました.これには坂田歩美(当時,共同研究員)も協力しました.

 

その時,現地で撮影した生態写真が本コンテンツに使用されています.限られた時間内に撮影する必要がありましたので,種数は限られますが,生育している状況がよくわかります.

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木曽駒ケ岳付近のハイマツゴケ Vulpicida juniperinus
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スキャン画像:エイランタイ Cetraria islandica subsp. orientalis

また,採集品を持ち帰ってからさく葉標本にして,すぐにスキャナーにより取得したスキャン画像も主なデータとなっています.新鮮な状態の色彩がよく表れています.これらの画像は比較的高画質ですので,全体像を示すだけでなく,トリミングして一部を拡大するなどして使用しました.

 

また,本サブコンテンツ制作にあたり,新鮮標本の画像が十分でなかった種については,主に2020年から21年にかけてスキャナーで,あるいは実体顕微鏡下で収蔵標本を撮影しました.

 

 

地衣類の同定には,主に原田と坂田があたりました.

 
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本コンテンツを

担当した原田浩

 

 

協力した坂田歩美

 

 
●本コンテンツ「木曽駒ケ岳の地衣類」と,著作権について<詳しく>