#001 Cladonia coniocraea (Flörke) Spreng.

【外部形態等】基本葉体は比較的大きい鱗片状で,多少とも切れ込み,斜上する.背面は多少とも灰色を帯びた緑色,覆面は白色.子柄は概ね単一で,先端部では先細り,表面は基部では皮層が連続し,上部は全体が穀粉状の粉芽でおおわれる.先端は尖るか,小さな盃を頂く.時に先端に淡褐色の子器を生じるが,その時は子柄先端の盃は不整形となる.

【化学成分】 フマールプロトセトラール酸(文献1)

【分布と生態】暖温帯から高山まで広く分布.主に地上や朽木上に生育,ときに樹幹の基部に生育.千葉県ではスギの根元に,コアカミゴケとともによく生える.

ヤリノホゴケ/槍の穂苔

Cladonia coniocraea (Flörke) Spreng.

【異名等】―
【文献1】吉村庸.1974.原色日本地衣植物図鑑.349 pp., 48 pls.保育社,大阪市.
執筆:原田浩,2021.01