#002 Cladonia alpina (Asah.) Yoshim.

【外部形態等】ハナゴケ属の赤実群の一員.基本葉体は鱗片状,直径1㎜程度,多少とも切れ込み,多少とも斜上する.背面は多少とも緑褐色.子柄は概ね高さ2~3 cm,概ね単一だが,しばしば先端付近で1ないし2回,等長ニ叉分枝をする.円筒形で,ごく基部のみ連続した皮層が残り,上部は穀粉状の粉芽で覆われる.粉芽が脱落した後は,多少とも黒化した髄を裸出することもある.分子先端に赤い子器あるいは粉子器を頂く.

【フォトビオント】Trebouxia

【化学成分】 バルバチン酸,ポルフィリル酸(文献1)

【分布と生態】亜高山帯から高山の地上に分布.林縁など,主に開けた地上に生育.

タカネアカミゴケ/高嶺赤実苔

Cladonia alpina (Asah.) Yoshim.

【異名等】―
【文献1】吉村庸.1974.原色日本地衣植物図鑑.349 pp., 48 pls.保育社,大阪市.
執筆:原田浩,2021.01