#004 Cladonia cornuta (L.) Hoffm. subdsp. cornuta

【外部形態等】ハナゴケ属,閉鎖褐実群の一員.基本葉体は鱗片状で,比較的大きく,切れ込むかわずかに分枝し,永存する.子柄はほぼ単一で,高さは2~3cmのことが多く,先端は細るか,ごく小さな盃を頂く.子柄表面は緑褐色,藻類層はまだらとなり(凹凸はなく目立たない),基部を除き全体に粉芽塊が分布する.粉芽塊はまだらとなった藻類層の分布と一致し,子柄表面にまだらに分布することが多い.

【フォトビオント】Trebouxia

【化学成分】 フマールプロトセトラール酸(文献1)

【分布と生態】高山の開けた地上に生育.

コフキツノハナゴケ/粉吹角花苔

Cladonia cornuta (L.) Hoffm. subdsp. cornuta

【異名等】Cladonia cornuta (L.) Hoffm. f. cornuta(文献1:コフキツノハナゴケをCladonia cornuta としているが,C. cornuta f. subdilatataを区別しているため,C. cornuta f. cornutaとみなすべきである.)
【文献1】吉村庸.1974.原色日本地衣植物図鑑.349 pp., 48 pls.保育社,大阪市.
執筆:原田浩,2021.01