#006 Cladonia cyanipes (Sommerf.) Nyl.

【外部形態等】ハナゴケ属,淡実群の一員.基本葉体は鱗片状で,小さく,細かく切れ込む.子柄は高さは3~5cmのことが多く,不等長ニ叉分枝をわずかに繰り返すことが多いが,子器を生じる場合にはほとんど単一となることがある.表面は多少とも黄色を帯び,皮層はほとんど脱落し,子柄下部ではまばらな区画として残存し,各区画の下側は伸びて鱗葉化する.その他の部分は裸出するか,粉芽で覆われる. 子器は子柄先端に1ないし少数生じ,淡桃褐色.子器を生じた子柄は,子器の成長とともに直径が拡大する.

【フォトビオント】Trebouxia

【化学成分】 ウスニン酸・バルバチン酸(文献1)

【分布と生態】高山の地上に生育.北海道~本州中部.

ミズイロゴケ/水色苔

Cladonia cyanipes (Sommerf.) Nyl.

【異名等】
【文献1】吉村庸.1974.原色日本地衣植物図鑑.349 pp., 48 pls.保育社,大阪市.
執筆:原田浩,2021.01