#007 Cladonia furcata (Huds.) Schaer.

【外部形態等】ハナゴケ属,開口群の一員.直径10cm程のクッションを作る.基本葉体は鱗片状で,細かく切れ込み,しばしば消失する.子柄は高さ5cm程度のことが多いが,ときに1cm近くになり,不等長ニ叉分枝をわずかに繰り返すことが多いが,子器を生じる場合にはほとんど単一となることがある.分枝の脇は開口する.子柄表面は平滑で皮層は連続し,粉芽を欠き,鱗葉を多数つけることが多い.

【化学成分】 フマールプロトセトラール酸(文献1)

【分布と生態】主に冷温帯から高山の地上の比較的明るい地上に生育.千葉県では極めてまれ.

マタゴケ/股苔

Cladonia furcata (Huds.) Schaer.

【異名等】
【文献1】吉村庸.1974.原色日本地衣植物図鑑.349 pp., 48 pls.保育社,大阪市.
執筆:原田浩,2021.01