#010 Cladonia stellaris (Opiz) Pouzar & Vězda

【外部形態等】ハナゴケ属,石蕊群の一員.基本葉体は顆粒状で早期に消失する.比較的密なマットを作り,時に直径50cmを超える.子柄は高さ5~10cm程度のことが多く,繰り返し分枝し頂部が丸い形状を示す.分枝は子柄の下部では2から3叉がよく認められるが,上部では3から5叉程度が多い.盃は生じない.表面は多少とも黄色を帯び,多少とも綿毛状で光沢はなく,鱗葉を欠き,粉芽を欠く.

【フォトビオント】Trebouxia

【化学成分】 ウスニン酸・ペルラトリン酸・プソローム酸(文献1)

【分布と生態】主に高山の地上に,矮性低木などに混じって生育.

ミヤマハナゴケ/深山花苔

Cladonia stellaris (Opiz) Pouzar & Vězda

【異名等】Cladonia alpestris (L.) Rabenh.
【文献1】吉村庸.1974.原色日本地衣植物図鑑.349 pp., 48 pls.保育社,大阪市.
執筆:原田浩,2021