#012 Cladonia uncialis (L.) F.H.Wigg. | |||||
【外部形態等】ハナゴケ属,棘枝群の一員.基本葉体は顆粒状で早期に消失する.時に直径20cmを超えるマットを作る.子柄は高さ5cm程度のことが多く,不等長ニ叉分枝を繰り返し(特に密集したマット内では不等長で,仮軸を形成しやすい),末端の分枝は伸びない.分枝の角度は広く,90度を超えることも珍しくない.分枝の脇は丸みを帯びた穿孔が明らかで,時に拡大するが,盃にはならない.子柄表面は多少とも黄色を帯び,平滑で光沢があり,鱗葉・粉芽を欠く. 【フォトビオント】Trebouxia? |
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【化学成分】① ウスニン酸・スカマート酸;あるいは②ウスニン酸・ヒポタムノール酸.②はオニハナゴケモドキC. pseudostellataとして区別されていた(文献1) 【分布と生態】主に高山の地上に生育. |
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オニハナゴケ/鬼花苔 Cladonia uncialis (L.) F.H.Wigg. |
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【異名等】Cladonia pseudostellata Asah.(オニハナゴケモドキ) | |||||
【文献1】吉村庸.1974.原色日本地衣植物図鑑.349 pp., 48 pls.保育社,大阪市. | |||||
執筆:原田浩,2021 | |||||
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