#017 Melanelia hepatizon (Ach.) Thell | |||||
【外部形態等】地衣体は葉状で,直径5~10cmのことが多いが,時に20㎝に達する.裂片は線形で,繰り返し不規則に分枝し,わずかに浮きつつも基物に固着する.背面はわずかに窪むかほぼ平坦で,黒褐色から暗褐色,平滑で光沢があり,縁部は多少とも隆起し,類白色の線形で不連続の擬盃点を生じる.粉芽・裂芽を欠く. 子器は,地衣体中央部にしばしば生じ,明らかなレカノラ型,短い柄があり,子器盤は窪み,赤褐色で強い光沢があり,縁部は明らかに突出し地衣体と同色だが,白色の類円形の擬盃点で縁取られる. 【フォトビオント】Trebouxia |
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【化学成分】スチクチン酸・フィソッド酸(文献1) 【分布と生態】高山の岩上に生育する.北海道~本州中部. |
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タカネゴケモドキ/高嶺苔擬き Melanelia hepatizon (Ach.) Thell |
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【異名等】Cetraria hepatizon (Ach.) Vain. | |||||
【文献1】吉村庸.1974.原色日本地衣植物図鑑.349 pp., 48 pls.保育社,大阪市. | |||||
執筆:原田浩,2021 | |||||
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