#018 Melanelia stygia (L.) Essl.

【外部形態等】地衣体は葉状で,直径5~10cmのことが多いが,時に20㎝し,基物に圧着する.裂片は線形で,繰り返し不規則に分枝し,多少とも重なり合う.背面はわずかに突出するかほぼ平坦で,黒褐色から暗褐色,平滑で光沢があり,概ね楕円形の点状の窪み(擬盃点)がほぼ均一に散在する.粉芽・裂芽を欠く.

【フォトビオント】Trebouxia

【化学成分】アトラノリン,プロトセトラール酸,フマールプロトセトラール酸(文献1)

【分布と生態】高山を中心とした山岳の開けた岩上に生育する.北海道~九州(文献1).

タカネゴケ/高嶺苔

Melanelia stygia (L.) Essl.

【異名等】Parmelia stygia (L.) Ach.
【文献1】吉村庸.1974.原色日本地衣植物図鑑.349 pp., 48 pls.保育社,大阪市.
執筆:原田浩,2021