#026 Umbilicaria caroliniana Tuck.

【外部形態等】地衣体は葉状.直径2cm程度に達するが,この大きさのイワタケ属としては薄手.他の種では腹面中央1か所の臍状体で基物に固着するが,本種では腹面に複数点在する臍状体様の小さな構造で付着する.このため地衣体は明らかな円形ではなく,凹凸があって立体的になる.密集して生育する場合には,個体間の境界が分かりにくくなる.背面は暗褐色あるいは暗緑褐色から黒褐色,多少とも光沢がある.腹面は縁部を除きほぼ黒色,平滑,光沢はない.

【フォトビオント】緑藻

【化学成分】ジロフォール酸(文献1)

【分布と生態】高山周辺の岩上に生育する.北海道~本州中部(文献1).

シワイワタケ/皺岩茸

Umbilicaria caroliniana Tuck.

【異名等】
【文献1】吉村庸.1974.原色日本地衣植物図鑑.349 pp., 48 pls.保育社,大阪市.
執筆:原田浩,2021