#029 Umbilicaria proboscidea (L.) Scrad. | |||||
【外部形態等】地衣体は葉状.直径2~5cm程度.単葉で概ね円形,腹面中央部の臍状体で基物に固着する.背面は褐色を帯びた灰色から暗灰色で,中央付近は粉霜により白味を帯びる.網目状の隆起があり,これが地衣体中央部では著しく,やや密集する.縁部の一部では,偽根様体と同様のシリアを生じる.腹面は淡褐色から灰褐色,特に中央部では淡褐色の傾向が強い.偽根様体を全く欠く部分が多く,一部でやや密生する.偽根様体は長さ1~2mm程度のものが多く,単一かわずかに分枝し,付着部位とほぼ同色. 【フォトビオント】緑藻 |
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【化学成分】ジロフォール酸 【分布と生態】高山の岩上に生育する.北海道~本州中部(文献1). |
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ミヤマコゲノリ/深山焦海苔 Umbilicaria proboscidea (L.) Scrad. |
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【異名等】ー | |||||
【文献1】吉村庸.1974.原色日本地衣植物図鑑.349 pp., 48 pls.保育社,大阪市. | |||||
執筆:原田浩,2021 | |||||
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