#033 Alectoria ochroleuca (Hoffm.) A.Massal.

【外部形態等】地衣体は樹状,高さ5cm程度,直径5~10cm程度のマットを作る.等長あるいは不等長ニ叉分枝を繰り返し,一部で仮軸を形成し,立ち上がった後に倒れて伸びる.主枝は太く直径2~3mmに達することも多く,黄色,光沢はわずかか,ほとんどなく,類白色で明らかに長軸に沿って多少とも伸びた楕円形から線形の明らかに隆起した擬盃点を多数生じ,ややごつごつした印象を受ける.末端の分枝は多少とも灰色を帯びることはあっても,全体が顕著に暗色になることはない.

【フォトビオント】Trebouxia

【化学成分】ウスニン酸,ジフラクタ酸(文献1).

【分布と生態】高山周辺の開けた場所で,岩上や地上に生育する.矮性低木などに混じることも多い.北海道~本州中部(文献1).

コガネキノリ/黄金木海苔

Alectoria ochroleuca (Hoffm.) A.Massal.

【異名等】
【文献1】吉村庸.1974.原色日本地衣植物図鑑.349 pp., 48 pls.保育社,大阪市.
執筆:原田浩,2021