#037 Bryocaulon divergens (Ach.) Kärnefelt | |||||
【外部形態等】地衣体は樹状,繰り返し分枝し,高さ5cm程度のマットを形成するか,基物の矮性低木などと絡まって生える.基部では立ち上がり概ね等長ニ叉分枝を繰り返す.分枝は広い角度で広がり脇が多少とも翼状に成長するため,分枝点は三角形に広がる.やや赤みを帯びた暗褐色から黒褐色で光沢があり,類円形で白色の突出した擬盃点が点在する. 高山に生育する樹状地衣の中で本種に似る暗褐色のハリガネキノリ属Bryoriaは,分枝全体が円筒形(断面が丸い)ため,分枝点で扁平となる本種とは異なる. 【フォトビオント】Trebouxia |
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【化学成分】オリベトール酸(文献1). 【分布と生態】高山の地上に生育.矮小低木などに混じって生えることが多い.北海道・本州中部(文献1). |
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クリイロトゲキノリ/栗色棘木海苔 Bryocaulon divergens (Ach.) Kärnefelt |
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【異名等】Cornicularia divergens Ach. |
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【文献1】吉村庸.1974.原色日本地衣植物図鑑.349 pp., 48 pls.保育社,大阪市. | |||||
執筆:原田浩,2021 | |||||
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