#040 Cetraria laevigata Rassad. | |||||
【外部形態等】地衣体は葉状,直立し,しばしば集合し直径10あるいは20cm程度のマットを形成することが多い.裂片は線形で幅1~3mm程度(巻いた状態で)で,等長あるいは不等長ニ叉分枝を数回繰り返し,背面側に強く巻き,しばしばほぼ筒状になる.背面は樋状に窪み,緑褐色から暗褐色で平滑,光沢が強い.腹面は淡褐色か部分的に緑色を帯び,多少とも光沢があり,線形の類白色の擬盃点で縁取られる.縁部は長さ約0.5mmの棘状突起が規則正しく配列する. 近縁のエイランタイC. islandica subsp. orientalis は裂片の巻く傾向がより弱く筒状にならず,腹面に擬盃点は縁部以外にも分布するとともに,より湿った場所に生育する傾向がある. 【フォトビオント】Trebouxia |
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【化学成分】フマールプロトセトラール酸(あるいは欠く)(文献1) 【分布と生態】高山と亜高山帯の開けた場所の地上に生育する.他の地衣類や矮性低木に混じることが多い.北海道~四国(文献1). |
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マキバエイランタイ/巻葉依蘭苔 Cetraria laevigata Rassad. |
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【異名等】Cetraria ericetorum auct. non Opiz; 吉村 1974(文献1) |
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【文献1】吉村庸.1974.原色日本地衣植物図鑑.349 pp., 48 pls.保育社,大阪市. | |||||
執筆:原田浩,2021 | |||||
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