#041 Cladonia arbuscula (Wallr.) Hale & W.L.Culb. subsp. beringiana (Ahti) Golubk. | |||||
【外部形態等】ハナゴケ属,石蕊群の一員. 基本葉体は顆粒状で早期に消失するとされ,見られない.子柄は分枝を繰り返し,高さ概ね5~10cm,しばしば直径20㎝程度のマットを形成する.分枝は不等長ニ叉分枝を繰り返し仮軸を形成するが,時に3叉となり,脇は開口する.先端付近の分枝は側方に湾曲することが多い.子柄表面は黄色を帯び,多少とも綿毛状で光沢はない. 亜種として区別されるワラハナゴケモドキC. arbuscula subsp. mitis は,本亜種とは形態による区別はつかないが,フマールプロトセトラール酸(とプロトセトラール酸)の代わりランギフォルム酸を含むことで区別される. |
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【化学成分】ウスニン酸,フマールプロトセトラール酸(+プロトセトラール酸)(文献1) 【分布と生態】主に高山と亜高山帯の開けた場所の地上に生育する.広島県ではかつて低地(暖温帯)にも見られた.北海道~四国(文献1). |
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ワラハナゴケ/藁花苔 Cladonia arbuscula (Wallr.) Hale & W.L.Culb. subsp. beringiana (Ahti) Golubk. |
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【異名等】ー |
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【文献1】吉村庸.1974.原色日本地衣植物図鑑.349 pp., 48 pls.保育社,大阪市. | |||||
執筆:原田浩,2021 | |||||
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