#042 Cladonia bellidiflora (Ach.) Schaer.

【外部形態等】ハナゴケ属,赤実群の一員. 基本葉体は鱗片状だが,基部がリター等に埋もれると鱗葉との判別は困難となる.子柄は高さ2~4cm,単一かわずかに分枝するのみで,先端は尖るか,ごく小さな目立たない盃をつけ,子器は先端か盃縁から生じる短い分枝上に生じる.子柄表面は灰緑色で区画化し,長さ1~2mmで多少とも切れ込んだ鱗葉を多数つけ,しばしばこれがめくれ上がり白色の腹面が見える.粉芽を欠く.

【化学成分】ウスニン酸,スカマート酸,ベリジフロリン(文献1)

【分布と生態】高山の地上に生育する.本州(文献1).

ウロコアカミゴケ/鱗赤実苔

Cladonia bellidiflora (Ach.) Schaer.

【異名等】

【文献1】吉村庸.1974.原色日本地衣植物図鑑.349 pp., 48 pls.保育社,大阪市.
執筆:原田浩,2021