#043 Cladonia crispata (Ach.) Flot.

【外部形態等】ハナゴケ属,開口群の一員. 基本葉体は鱗片状だが,基部がリター等に埋もれると鱗葉との判別は困難となる.子柄は高さ2~5cm(時に10cm程),繰り返し不等長ニ叉分枝を繰り返し,仮軸を形成する.分枝の脇は顕著に開口し,これが時に盃となる(分枝脇の開口と相同のため,底が抜けている).表面は灰緑色から緑褐色で,日の当たらない側は灰白色,表面は平滑,粉芽を欠き,わずかに鱗葉をつけるか,ほとんど欠く.

【化学成分】スカマート酸(文献1)

【分布と生態】主として山地帯から高山まで,開けた地上に生育する.北海道~九州(文献1).

ショクダイゴケ/燭台苔

Cladonia crispata (Ach.) Flot.

【異名等】

【文献1】吉村庸.1974.原色日本地衣植物図鑑.349 pp., 48 pls.保育社,大阪市.
執筆:原田浩,2021