#044 Cladonia fenestralis Nuno | |||||
【外部形態等】ハナゴケ属,閉鎖褐色群の一員. 基本葉体は鱗片状だが,基部がリター等に埋もれると鱗葉との判別は困難となる.子柄は高さ4~6cm,概ね単一,先端は尖り盃を欠くことが多いが,時に「不完全な小盃」(文献1)をつける.表面は灰緑色で,皮層(藻類層のある部分)は概ね連続するが,子柄下部では皮層のない部分が黒化し斑となる.長さ1~2mmのわずかに切れ込む鱗葉を多数つけ,これがしばしばめくれ上がり白い腹面が見える. |
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【化学成分】フマールプロトセトラール酸(文献1) 【分布と生態】山地帯から高山まで,開けた地上に生育する.北海道~本州(文献1). |
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ヤマハナゴケ/山花苔 Cladonia fenestralis Nuno |
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【異名等】Cladonia ceratophyllina auct. non (Nyl.) Vain.; 吉村 1974(文献1) |
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【文献1】吉村庸.1974.原色日本地衣植物図鑑.349 pp., 48 pls.保育社,大阪市. | |||||
執筆:原田浩,2021 | |||||
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