#045 Cladonia maxima (Asah.) Ahti

【外部形態等】ハナゴケ属,閉鎖褐色群の一員. 基本葉体は鱗片状だが,基部がリター等に埋もれると鱗葉との判別は困難となる.子柄は高さ5~15cm,概ね単一,先端は尖り盃を欠くことが多いが,時に小さな盃をつける.表面は灰緑色から緑褐色で,皮層(藻類層のある部分)は連続し,平滑,粉芽を欠く.わずかに鱗葉をつけるか,ほとんどつけない.

【化学成分】フマールプロトセトラール酸(文献1)

【分布と生態】高山周辺.ハイマツ低木林周辺の日向あるいは半日陰の地上に生える.矮性低木や他の地衣類,蘚苔類に混じることが多い.北海道・四国(文献1).

ナギナタゴケ/薙刀苔

Cladonia maxima (Asah.) Ahti

【異名等】Cladonia nigripes (Nyl.) Trass.

【文献1】吉村庸.1974.原色日本地衣植物図鑑.349 pp., 48 pls.保育社,大阪市.
執筆:原田浩,2021