#047 Cladonia rangiferina (L.) F.H.Wigg. | |||||
【外部形態等】ハナゴケ属,石蕊群の一員.基本葉体は顆粒状で早期に消失するとされ,見られない.子柄は高さ5~10cm程度のことが多く,繰り返し不等長ニ叉分枝を繰り返し,仮軸を形成する.末端付近では分枝の間隔が狭く,3ないし4叉に見えることも多く,また子柄頂端付近の分枝は側方に向く傾向がある.表面は概ね白色から淡灰色,多少とも綿毛状で光沢を欠く. 主に高山に生育するほとんど白色の個体は北半球に広く分布する典型的なC. rangiferina subsp. rangiferinaである.低地に生育するものの中には,分枝が細く灰色のものがあり,別の亜種(C. rangiferina subsp. grisea)として区別されることがある. |
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【化学成分】アトラノリン,フマールプロトセトラール酸(文献1) 【分布と生態】主として冷温帯から高山の,多少とも開けた地上に生育.北海道~九州(文献1).広島県においては海岸付近(暖温帯)でも普通に見られた. |
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ハナゴケ/花苔 Cladonia rangiferina (L.) F.H.Wigg. |
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【異名等】ー |
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【文献1】吉村庸.1974.原色日本地衣植物図鑑.349 pp., 48 pls.保育社,大阪市. | |||||
執筆:原田浩,2021 | |||||
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