#048 Cladonia squamosa (Scop.) Hoffm.

【外部形態等】ハナゴケ属,開口群の一員.基本葉体は鱗片状.子柄は高さ2~5cm程度のことが多く,わずかに不等長ニ叉分枝を繰り返し仮軸を形成するか,概ね単一.地上に生えるときはあまり大きなマットを作ることはないが,朽木上などでは多少とも大きくなる.表面は灰緑色からほぼ褐色,微細な鱗葉を密生するか,これが子柄上部ではほとんど顆粒状となる.鱗葉は幅1mm以下のことが多いが,これを超えるときは細かく切れ込む.

子器は子柄先端に生じ,淡紫褐色.

【化学成分】スカマート酸(文献1)

【分布と生態】主として冷温帯から高山の,多少とも開けた地上に生育.北海道~九州(文献1).

ウロコハナゴケ/鱗花苔

Cladonia squamosa (Scop.) Hoffm.

【異名等】

【文献1】吉村庸.1974.原色日本地衣植物図鑑.349 pp., 48 pls.保育社,大阪市.
執筆:原田浩,2021