#049 Umbilicaria hyperborea (Ach.) Hoffm.

【外部形態等】地衣体は葉状.直径2cm程度.単葉で概ね円形,腹面中央部の臍状体で基物に固着する.背面は暗褐色で,全体にわたり不規則な丸みを帯びた小さな隆起(網目状にならない)で覆われ(窪みが多少とも網目状になる),粉霜を欠く.縁部にシリアはない.腹面は淡褐色から多少とも灰色を帯び,,偽根様体を欠き,細かなパピラを生じる.子器は普通に生じ,薄く,直径0.2~0.3 mm程度,渦巻き状,地衣体の窪んだ部分につく.

【化学成分】ジロフォール酸

【分布と生態】高山の岩上に生育する.北海道~本州中部(文献1).

ダイセツイワタケ/大雪岩茸

Umbilicaria hyperborea (Ach.) Hoffm.

【異名等】
【文献1】吉村庸.1974.原色日本地衣植物図鑑.349 pp., 48 pls.保育社,大阪市.
執筆:原田浩,2021