#054 Cladonia macrophylla (Schaer.) Stenh. | |||||
【外部形態等】ハナゴケ属,閉鎖褐実群の一員.基本葉体は鱗片状で,比較的大きく,長さ2~5mm程度,多少とも分枝し,顕著に斜上し,めくれ上がり,永存することが多い.子柄はほぼ単一かわずかに分枝し,高さは3cm程度のことが多く,盃を欠き,分枝の先端は細くなる.子柄表面は,皮層は不連続,厚みのある円盤状となり,これが概ね連続,あるいは多少ともまばらに分布する.その内側の(最外層の)髄は類白色で,顕著な束状となって縦に伸び,その間が溝状に窪む.時にその内側の髄は褐色化し,裸出することもある. 子器は褐色から赤褐色で,子柄の先端に生じ,ときに直径2mmを超え,直下の子柄は太くなる. |
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【化学成分】 プソローム酸(文献1) 【分布と生態】高山の地上に生育する.北海道~本州中部 |
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ミゾハナゴケ/溝花苔 Cladonia macrophylla (Schaer.) Stenh. |
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【異名等】ー | |||||
【文献1】吉村庸.1974.原色日本地衣植物図鑑.349 pp., 48 pls.保育社,大阪市. | |||||
執筆:原田浩,2021.1 | |||||
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