#058 Cladonia wainioi Savicz | |||||
【外部形態等】ハナゴケ属,開口群の一員.基本葉体は早期に消失するとされ見られない.子柄は高さ3~4cm,下部はほとんど単一に見え(極端な不等長ニ叉分枝を繰り返し明瞭な仮軸を形成し,側枝化した分枝はほとんど伸びない),上部では等長ニ叉分枝を繰り返し球状になる.子柄表面は灰緑色で時に多少とも褐色を帯び,ほとんど光沢はなく,多少とも綿毛状に見え,しかも鱗葉を欠くため,石蕊群と見間違えやすい. |
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【化学成分】 アトラノリン,メロクロロフェア酸,プソローム酸(文献1) 【分布と生態】亜高山帯から高山の多少とも開けた場所の地上に生育する.北海道~本州(文献1) |
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マタゴケモドキ/股苔擬き Cladonia wainioi Savicz |
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【異名等】C. pseudorangiformis Asah. | |||||
【文献1】吉村庸.1974.原色日本地衣植物図鑑.349 pp., 48 pls.保育社,大阪市. | |||||
執筆:原田浩,2021 | |||||
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