#072 Cladonia pseudohondoensis Asah. | |||||
【外部形態等】ハナゴケ属,開口群の一員.直径10cm程のクッションを作る.基本葉体は鱗片状で,細かく切れ込み,しばしば消失する.子柄は高さ3~7cm程度,主に等長ニ叉分枝を繰り返し,部分的に仮軸を形成し,分枝の脇は明らかに開口するが明瞭な盃とはならない.子柄表面は平滑で皮層は連続し,概ね灰緑色(一部褐色を帯び),粉芽を欠き,多少とも鱗葉をつけるか,ほとんど欠く. よく成長した個体は,①マタゴケC. furcataや②ショクダイゴケC. crispataのある型によく似る.これらを形態のみで区別するのは難しいが,含有成分では本種がタムノール酸を含むのに対し,①はフマールプロトセトラール酸,②はスカマート酸を含むことで区別できる. |
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【化学成分】タムノール酸(文献1) 【分布と生態】高山の比較的明るい地上に生育.本州(文献1) |
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ホンドハナゴケモドキ/本土花苔擬き Cladonia pseudohondoensis Asah. |
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【異名等】ー | |||||
【文献1】吉村庸.1974.原色日本地衣植物図鑑.349 pp., 48 pls.保育社,大阪市. | |||||
執筆:原田浩,2021.01 | |||||
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