#081 Baeomyces placophyllus Ach.

地衣体はプラコディオイドで,周辺部は顕著に裂片化し,表面は灰緑色,湿ると鮮緑色.丸い(丸餅のような形の)シジディアを生じる.中央部からしばしば多数の子柄を生じる.子柄全面が地衣体様の組織で覆われることはなく,ごく淡い褐色から類白色,頂端に多少とも暗い褐色の裸子器を生じる.

 

【外部形態等】 準備中

【化学成分】スチクチン酸(文献1)

【分布と生態】亜高山帯周辺の林縁など多少とも日当たりのある場所の,地上,あるいは岩上に生育する.

ヒロハセンニンゴケ/広葉仙人苔

Baeomyces placophyllus Ach.

【異名等】≡ Peltidea malacea Ach., Syn. Lich.: 240 (1814).

【文献1】吉村庸.1974.原色日本地衣植物図鑑.349 pp., 48 pls.保育社,大阪市.

 

執筆:原田浩,2023