#090 Bryoria nadvornikiana (Gyeln.) Brodo & D.Hawksw. | |||||
【外部形態等】地衣体は樹状,基物表面を平臥するか,多少とも懸垂する.密なマットは作らない.分枝は多少とも不規則に等長ないし不等長二叉分枝をややまばらに繰り返し,側枝は無いかまばら.ごく淡い褐色か淡緑褐色,時に暗褐色,日当たりが良いほど濃い.表面には光沢が無い.粉芽塊は最初は紡錘形だが後に広がり,突出し円盤状となり(粉芽が多量に残留するときは盛り上がる),分枝よりも幅広くなる.粉芽塊から裂芽状の小枝を生ずることはない.(文献2,一部改変) |
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【化学成分】バルバトール酸.(文献2) 【分布と生態】日本・中国;北半球に広く分布する;本州(長野・山梨・栃木).(文献2,情報を追加) |
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コフキハリガネキノリ/粉吹針金木海苔 Bryoria nadvornikiana (Gyeln.) Brodo & D.Hawksw., Opera Bot. 42: 122 (1977); 文献2. |
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【異名等】≡ Alectoria nadvornikiana Gyeln.; 吉村,原色日本地衣植物図鑑: 46 (1974). |
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【文献1】吉村庸.1974.原色日本地衣植物図鑑.349 pp., 48 pls.保育社,大阪市. 【文献2】原田浩・王立松・吉村庸.2012. 日本地衣類誌(2)ハリガネキノリ属Bryoria(ウメノキゴケ科).Lichenology 10: 147–168. |
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執筆:原田浩,2021 | |||||
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