#140 Umbilicaria kisovana (Zahlbr.) Kurok.

【外部形態等】地衣体は葉状.直径1~2cm程度.単葉で概ね円形,腹面中央部の臍状体で基物に固着し,多数の個体が集合し岩の表面を覆うことが多い.背面は暗褐色で,概ね平滑で,わずかに光沢があり,裂芽を欠き,粉霜を欠く.縁部にシリアはない.腹面は黒褐色で,偽根様体を欠く.子器は普通に生じ,薄く,直径0.2~0.3 mm程度,渦巻き状.

【化学成分】ジロフォール酸

【分布と生態】冷温帯から高山にかけて,岩上に生育する.北海道~四国(文献1).

ヒメイワタケ/姫岩茸

Umbilicaria kisovana (Zahlbr.) Kurok.

【異名等】
【文献1】吉村庸.1974.原色日本地衣植物図鑑.349 pp., 48 pls.保育社,大阪市.
執筆:原田浩,2021