#145 Evernia esorediosa (Müll.Arg.) Du Rietz
亜高山帯の針葉樹に着生する樹状地衣で黄色を帯び,分枝が太くなる地衣類のほとんどが本種である.子器が生長すると,巨大化し,その分枝も太くなり,独特の形状を示す.無子器では分枝が細く,カラタチゴケ属Ramalinaと間違われやすいが,後者とは異なり表面に光沢がないので区別できる.また,子器がある場合には,子器盤は,カラタチゴケ属では地衣体に類似した黄緑色系統であるが,本種では赤褐色で明らかに異なる.

【外部形態等】準備中

【化学成分】

【分布と生態】主に亜高山帯.北海道~本州中部.カラマツをはじめとする針葉樹の幹や枝に多い.

ヤマヒコノリ/山彦海苔

Evernia esorediosa (Müll.Arg.) Du Rietz

【異名等】

【文献1】吉村庸.1974.原色日本地衣植物図鑑.349 pp., 48 pls.保育社,大阪市.

執筆:原田浩,2021