#147 Coccocarpia erythroxyli (Spreng.) Swinscow & Krog | |||||
本属は,シアノバクテリア(ラン藻)と共生するラン藻地衣であり,比較的小さな葉状で,裂片は平坦で灰色であることで特徴づけられる. また腹面には,同心円状に列生する,類白色ないそ黒色の偽根を生じること,子器はビアトラ型(子器盤は橙褐色)からレキデア型(子器盤は黒色)で,果托がない. 日本産3種の中では,本種は裂芽を欠くのに対し,コナカワラゴケC. palmicola は顆粒状から円筒状(ときにサンゴ状)の裂芽を生じ,チヂレバカワラゴケC. pellitaは裂芽がすぐに扁平化することで区別できる.
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【外部形態】準備中 |
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【化学成分】ー 【分布と生態】関東以西.関東では出現頻度は低いが,西日本では丘陵帯(暖温帯)から亜高山帯まで,郊外の湿潤な場所では比較的普通に見られる.樹皮着生・岩上生. |
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カワラゴケ/瓦苔 Coccocarpia erythroxyli (Spreng.) Swinscow & Krog |
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【異名等】Coccocarpia parmelioides (Hook.) Trevis.(文献1) シラチャカワラゴケ(文献1) |
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【文献1】吉村庸.1974.原色日本地衣植物図鑑.349 pp., 48 pls.保育社,大阪市. |
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執筆:原田浩,2023 | |||||
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