#157 Bryocaulon pseudosatoanum (Asah.) Kärnefelt

亜高山帯において樹幹から垂れ下がる暗褐色の樹状の地衣体により,ハリガネキノリBryoria trichodesに似る.後者とは異なり,擬盃点が著しく飛び出し白く目立つことで明らかに異なるが,更に,分枝の分岐点付近が扁平になる傾向が強いこと,地衣体表面が赤味を帯びる傾向が強いことで区別できる.

 

【外部形態等】(準備中)

【内部形態】(準備中)

【化学成分】オリベトール酸(文献1)

【分布と生態】主に亜高山帯において,針葉樹の樹幹じょうから垂れ下がって生えることが多い.

ニセシダレキノリ/偽枝垂樹海苔

Bryocaulon pseudosatoanum (Asah.) Kärnefelt

【異名等】Cornicularia pseudosatoana Asah.

【文献1】吉村庸.1974.原色日本地衣植物図鑑.349 pp., 48 pls.保育社,大阪市.

執筆:原田浩,2023