#160 Buellia yoshimurae A.Higashi et al.

海岸の,日当たりの良い岩上に生育する代表的な痂状地衣.

【外部形態】地衣体は痂状,比較的厚く,ふつうは明らかに区画化し,灰白色,ほとんど光沢はなく,粉芽・裂芽はない.ほぼ黒色のプロタルスは目立つ.

子器はレキデア型,地衣体とほぼ同じ高さに沈み,縁部はほぼ黒色から暗褐色で目立ちにくく,全縁.子器盤は黒色,光沢なし,粉霜なし,概ね平坦.

【内部形態】地衣体は一部がアミロイド(I+紫色).果殻は不明瞭のことが多い.子嚢胞子は2室,褐色.

【化学成分】アトラノリン,ノルスチクチン酸

【生態】灰色帯に出現.明るい場所を好む.海岸に特異的に出現する.

【分布】

ハマスミイボゴケ/浜墨疣苔

Buellia yoshimurae A.Higashi et al.

【異名等】-

【文献1】Higashi A., Yoshikawa H., Watanuki O. & Harada H. 2017./ Marine and maritime lichens of Japan (1). Buellia yoshimurae sp. nov./ Lichenology 16 (1): 1–13.

執筆:原田浩,2021