#168 Cetrelia braunsiana (Müll.Arg.) W.L.Culb. & C.F.Culb. |
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大形の葉状地衣.裂片は丸く,縁部は斜上,灰緑色の背面には大きな擬盃点を生じる.トコブシゴケ属Cetreliaの中では,国内ではもっとも広く分布する種で,裂片縁部と縁部近くの擬盃点付近を中心に,粒状からサンゴ状の裂芽を生じるのが特徴となる.Cetrelia isidiata アカゾメトコブシゴケは円筒状の裂芽を生じることで本種に似るが,アンチア酸を含むことで本種とは区別できる.
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【化学成分】アトラノリン,アレクトーロン酸,α-コラトール酸(文献1) |
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【分布と生態】主に山地帯から亜高山帯に分布し,樹皮・岩上ともに見られる.暖温帯の千葉県でも見られるが,比較的まれ. |
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トゲトコブシゴケ/棘常節苔
Cetrelia braunsiana (Müll.Arg.) W.L.Culb. & C.F.Culb. |
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【異名等】ー |
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【文献1】吉村庸.1974.原色日本地衣植物図鑑.349 pp., 48 pls.保育社,大阪市. |
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執筆:2024.3,原田浩 | |||||
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