#169 Cetrelia pseudolivetorum (Asah.) W.L.Culb. & C.F.Culb.

大形の葉状地衣.裂片は丸く,縁部は斜上,灰緑色の背面には小さな点状の擬盃点を生じる.トコブシゴケ属Cetreliaの中では,扁平な裂芽を生じることから,チヂレドコブシゴケC. japonica・チヂレアカゾメトコブシゴケC. sanguineaに似る.これら2種とは,擬盃点が極めて小さいことと,オリベトール酸を含むことで区別される.

【外部形態】準備中

【化学成分】アトラノリン,オリベトール酸(文献1)

【分布と生態】主に亜高山帯で,樹皮に着生.

オリベトールゴケモドキ/オリベトール苔擬(「オリベトール」は含有する「オリベトール酸」から)

Cetrelia pseudolivetorum (Asah.) W.L.Culb. & C.F.Culb.

【異名等】Parmelia pseudolivetorum Asah.

【文献1】吉村庸.1974.原色日本地衣植物図鑑.349 pp., 48 pls.保育社,大阪市.

執筆:原田浩,2023