#180 Coenogonium luteum (Dicks.) Kalb & Lücking

地衣体は痂状,完全に連続し,ごく薄く,概ね緑褐色で多少とも光沢がある.子器はビアトラ型,子器盤は橙色(やや半透明),縁部は橙色を帯びた類白色.子嚢は円筒形で頂部の肥厚はなく,子嚢胞子は2室.

 子器が橙色であることからダイダイゴケ属の仲間は,子器盤が半透明となることはなく,橙色色素はK+紫色となることで区別できる.また本種は暗い場所に多いが,ダイダイゴケ属の仲間は明るい場所に多い.

 

【外部形態等】準備中

【化学成分】ー

【分布と生態】本州~九州(文献1).森林内の日陰の樹幹上,岩石上に生育する.

 

ダイダイサラゴケ/橙皿苔

Coenogonium luteum (Dicks.) Kalb & Lücking

【異名等】Dimerella lutea (Dicks.) Trevis.(文献1)

【文献1】吉村庸.1974.原色日本地衣植物図鑑.349 pp., 48 pls.保育社,大阪市.

執筆:原田浩,2023