#186 Collema subflaccidum Degel.

ラン藻地衣,中形の葉状地衣.地衣体はほぼ円形で直径数センチメートルになり,多少とも褐色を帯びた非常に暗い暗緑色,背面には多少とも大まかな凹凸はあるが,顕著な膨らみ(パスチュール)や襞はなく,裂芽もない.子器はレカノラ型で小さく,背面に生じ,子器盤は橙褐色から赤褐色.子嚢胞子は紡錘形,平行6室.

 

【外部形態等】準備中

【化学成分】ー

【分布と生態】丘陵帯(暖温帯)から亜高山帯まで広く分布する.林内では比較的明るく,湿った場所の樹幹基部や岩上に生育.暖温帯の郊外においては,石造物上にもっともよく見られるイワノリ属である.

トゲカワホリゴケ/棘蝙蝠苔

Collema sublfaccidum Degel.

【異名等】Collema subfurvum auct. non (Müll.Arg.) Degel.(文献1)

【文献1】吉村庸.1974.原色日本地衣植物図鑑.349 pp., 48 pls.保育社,大阪市.

執筆:原田浩,2023