#193 Dibaeis sorediata Kalb & Gierl

【外部形態等】地衣体は痂状,基物表面を覆って薄く広がるが,目立たず,半球形(ときにほぼ球形)の粉芽塊が点在することによって,地衣体の存在が分かる.子器はビアトラ型,子器盤,縁部,基部ともに桃色で,境界は目立たず,基物にほとんど圧着するか,ごく短い柄を生じる.

【化学成分】ベオミケス酸,スカマート酸(文献1)

【分布と生態】分布:本州(関東以西)・四国・小笠原諸島・沖縄(文献1);暖温帯・亜熱帯.

生態: 地上,あるいは岩上に生育する.日当たりのよい,あるいは半日陰の,切通しや土手などで,草木により覆われない部分に生えることが多い.千葉県では,郊外に比較的普通の産する.

コナセンニンゴケ/粉仙人苔

Dibaeis sorediata Kalb & Gierl

【異名等】 -

【文献1】原田 浩・木下 靖浩・佐藤大樹.2007.日本新産のセンニンゴケ科地衣,コナセンニンゴケDibaeis sorediata. Lichenology 6(1): 11-14.

執筆:原田浩,2021