#236 Hypogymnia pseudophysodes (Asah.) Kurok. |
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裂片が膨れることが多いフクロゴケ属の中で最も広く分布する種.小さな個体が多く,針葉樹の枝先などに着生するものは本種であることが多い.裂片は著しく膨れて,ときにほとんど円筒形にまでなる.腹面の穿孔はほとんど目立たないことが多い.地衣体中央部の裂片背面は不規則に割れて剥落することが多いが完全に粉芽化することはなく,落ちたあとは黒みがかる. 髄層にフィソダール酸を含む個体は,別の変種(var. reagens)として区別することがある.
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【外部形態】(準備中) 【内部形態】 |
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【化学成分】アトラノリン,フィソッド酸(文献1).フィソダール酸(var. reagensのみ)(文献1) 【分布と生態】主に亜高山帯.樹皮着生,ときに岩上生.亜高山帯の林縁部など比較的明るい場所の針葉樹の枝先にしばしば見られる. |
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クフロゴケモドキ/袋苔擬 Hypogymnia pseudophysodes (Asah.) Kurok. |
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【異名等】ー | |||||
【文献1】吉村庸.1974.原色日本地衣植物図鑑.349pp., 48pls.保育社,大阪市. |
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執筆:原田浩,2023 | |||||
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