#238 Hypotrachyna adducta (Nyl.) Hale

 

裂片は丸く幅広く,背面は灰白色から灰緑色,平滑.

レカノラ型の裸子器は地衣体背面に密生し,概ね無柄で小さい.小枝に着生する地衣体は小さいものが多く,その小ささの割に多数の子器を付ける点で,他のウメノキゴケ科とは違う印象を受ける.

 

【外部形態】(準備中)

【内部形態】

【化学成分】アトラノリン,フィソッド酸(文献1)

【分布と生態】暖温帯.関東以西の主に太平洋側の湿潤な山地に生育する.千葉県では,針葉樹(モミ)の小枝(恐らく林冠部),高知県では,常緑広葉樹,落葉広葉樹の枝に着生していた.

ナメラゴンゲンゴケ/滑権現苔

Hypotrachyna adducta (Nyl.) Hale

【異名等】

【文献1】吉村庸.1974.原色日本地衣植物図鑑.349pp., 48pls.保育社,大阪市.

執筆:原田浩,2023