#241 Hypotrachyna revoluta (Flörke) Hale

 

ゴンゲンゴケ属の中で,本種は分枝の状態などではタカハシゴンゲンゴケH. pseudosinuosaによく似ており,ゴンゲンゴケH. osseoalbaよりもややまばらに分枝する傾向がある.裂片背面は灰緑色から灰白色で,先端付近の背面に類円形の粉芽塊を生じ,これが大きくなると裂片の幅が広がるとともに膨れる.粉芽塊は粉芽とパスチュールとの中間的で,粉芽が脱落した後は黒色を帯びることが多い.

 

【外部形態等】準備中

【化学成分】アトラノリン,ジロフォール酸(文献1)

【分布と生態】関東以西の暖温帯から山地帯下部.林縁など比較的明るい場所の樹幹上に着生する.

タカハシゴンゲンゴケ/高橋権現苔

Hypotrachyna revoluta (Flörke) Hale

【異名等】Parmelia revoluta ;(文献1)

【文献1】吉村庸.1974.原色日本地衣植物図鑑.349 pp., 48 pls.保育社,大阪市.

執筆:原田浩,2023