#255 Leptogium azureum (Sw.) Mont.

 

中~小形の葉状地衣,ラン藻地衣.裂片が丸い状態は,ウメノキゴケParmotrema tinctorumなどに似る.シアノバクテリアと共生する本属の多くの種に共通するが,背面は青灰色でわずかに光沢があり,湿ると黒っぽく,やや半透明となる.本種はその中でも,裂片が丸く,腹面全体がトメンタで覆われることはないこと,背面に裂芽を生じないことで特徴づけられる.しばしば生じる子器は,やや有柄で,子器盤は概ね暗赤色ないし赤褐色である.

【外部形態】(準備中)

【内部形態】

【化学成分】ー(文献1)

【分布と生態】本州(関東以南)~九州(文献1).丘陵帯(暖温帯)~山地帯(冷温帯)付近までは比較的普通に見られ,湿度の高い岩上,樹幹上に見られる.山地帯の落葉広葉樹林においては,樹幹基部付近に見られることが多い.

アオキノリ/青木海苔

Leptogium azureum (Sw.) Mont.

【異名等】

【文献1】吉村庸.1974.原色日本地衣植物図鑑.349pp., 48pls.保育社,大阪市.

執筆:原田浩,2023