#262 Lobaria discolor (Bory) Hue

網目状の隆起がないエビラゴケ類は,いずれも緑藻を主な共生藻とするが, ウメノキゴケ科と区別するには地衣体腹面を比較するとよい.エビラゴケ類の中で本種は,腹面の裂片周辺が広く偽根を欠き,類白色となることで容易に区別できる.また,裂片間の脇が他の種に比べて,丸く広く開く傾向がある.

【化学成分】ジロフォール酸(文献1)

【分布と生態】北海道~九州(文献1).主に山地帯(冷温帯),ときに暖温帯にも分布し,樹幹上または岩上生.

エビラゴケ/箙苔

Lobaria discolor (Bory) Hue

【異名等】
【文献1】吉村庸.1974.原色日本地衣植物図鑑.349 pp., 48 pls.保育社,大阪市.
執筆:原田浩,2021